2. 年金から差し引かれるお金とは?
年金から差し引かれるお金は、以下の5つです。
- 所得税
- 住民税
- 国民健康保険料
- 後期高齢者医療保険料
- 介護保険料
それぞれ一定の条件を満たした場合に、年金から差し引かれます。ひとつずつ天引きの条件を詳しく確認しましょう。
2.1 所得税
所得税は、実収入から必要経費を差し引いた所得に対して課される税金です。年金は給与や事業収入と同じく所得に該当するため、所得税がかかります。
年金から所得税が引かれるのは、以下の条件を満たしたときです。
- 65歳未満:年間の年金受給額が108万円超
- 65歳以上:年間の年金受給額が158万円超
年齢によって所得税の天引きが始まる金額が異なる点に注意しましょう。
2.2 住民税
住民税は、自治体に対して納める税金です。所得額が一定額以上の場合、住民税が課税されます。
住民税を構成するのは、所得の10%を納める「所得割」と、誰もが一定金額を負担する「均等割」です。なお、2024年度からは国税である森林環境税が住民税均等割とあわせて徴収されています。
住民税が年金から差し引かれるのは、以下の条件を満たしたときです。
- 65歳以上
- 老齢もしくは退職を理由に年金を受給
- 年間の年金受給額が18万円以上
65歳になったときに受け取れる老齢年金を月1万5000円以上受給している人は、徴収の対象となります。