2.2 iDeCoに加入する

退職後にiDeCoに加入する場合は、ご自身でiDeCoを取り扱っている金融機関を選び、加入申込手続きをします。iDeCoを取り扱っている金融機関は、iDeCo公式サイトで確認可能です。

金融機関によって取り扱っている運用商品や手数料が異なるため、各金融機関の特徴を把握し、ご自身にとって利用しやすいところを選びましょう。

iDeCo:金融機関を選ぶ際の着眼点3つ

iDeCo:金融機関を選ぶ際の着眼点3つ

出所:iDeCo公式サイト「加入希望者の方へ」

2.3 脱退一時金を受け取る

確定拠出年金(企業型DC)は、原則として60歳まで資産を引き出すことはできません。ただし、一定の要件を満たす場合のみ、脱退一時金を受け取ることが可能です。

2017(平成29)年1月以降に退職(資格喪失)した場合の脱退一時金の支給要件は以下の通りです。

【年金資産額が1万5000円以下の場合】
年金資産額が1万5000円以下で、次の2つの要件のいずれも満たしている場合。

  • 確定拠出年金(企業型DC)・iDeCoの加入者・運用指図者でないこと
  • 確定拠出年金(企業型DC)の資格喪失日の翌月から起算して6カ月を経過していないこと

【年金資産額が1万5000円超の場合】

  • 確定拠出年金(企業型DC)・iDeCoの加入者・運用指図者でないこと
  • 確定拠出年金(企業型DC)の資格喪失日の翌月から起算して6カ月を経過していないこと
  • 60歳未満であること
  • iDeCoに加入できない者であること
  • 日本国籍のある海外居住者(20歳以上60歳未満)でないこと
  • 障害給付金の受給権者でないこと
  • 確定拠出年金(企業型DC)またはiDeCoの掛金拠出期間が5年以内であること、または、年金資産額が25万円以下であること

なお、確定拠出年金(企業型DC)の資格を喪失した日が2016年12月31日以前の場合は、2017年1月の法改正前の支給要件が適用されます。