梅雨前線が日本列島を北上中ですね。雨音を聴く日が増え、木々の緑も一段と深みを増してきました。
雨の日はお庭に出るのが億劫になりがちですが、実はこの時期だからこそ、雨粒をまとってしっとりとした美しい表情を見せてくれる植物があります。
晴れの日とは違う、情緒あふれる景色を演出してくれる多年草を迎え入れれば、憂鬱な長雨の季節も、風情のある心豊かな時間へと変わります。
今回は、梅雨の庭を洗練された空間に仕立ててくれる、おすすめの多年草を3種類ピックアップしました。
1. この記事で紹介する「長雨でも傷みにくい、ローメンテな多年草」
アスチルベ1/9
Nadya So/shutterstock.com
- アスチルベ:ふんわりとした柔らかな花穂が、アンティークで上品な雰囲気を醸し出す多年草
- アルケミラ・モリス:細かい産毛に覆われた丸い葉に、雨粒が宝石のように輝く魅力的なカラーリーフ
- アガパンサス:すっと伸びた茎の先に涼やかな花を咲かせ、庭の空気を凛と引き締める存在感のある植物
2. 【ローメンテな多年草3選】長雨でも傷みにくい!梅雨ガーデンを上品に彩るエレガントな花姿
しとしとと降る雨の中、静かに咲き誇る花や、みずみずしい葉の美しさは格別です。ここからは、梅雨のお庭を一段と魅力的に見せてくれる、育てやすくておしゃれな多年草を詳しく見ていきましょう。
2.1 雨に濡れた柔らかな花穂がアンティークな雰囲気を演出する「アスチルベ」
アスチルベ2/9
Tohuwabohu 1976/shutterstock.com
初夏から梅雨の時期にかけて、白やピンクのふんわりとした柔らかな花穂を立ち上げるアスチルベ。
細やかな花が雨に濡れると、より一層しっとりとした風情が漂い、お庭にアンティーク調の落ち着いた彩りを添えてくれます。
比較的日陰でも育ちやすいため、シェードガーデンにもおすすめの植物です。ただ、美しく咲かせるには、木漏れ日のような優しい光(半日陰)が当たる場所を選んであげてくださいね。
乾燥を嫌うので、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
※参考価格:600~800円前後(3号ポット苗)
2.2 宝石のような雨粒とライムグリーンの小花が愛らしい「アルケミラ・モリス」
アルケミラ・モリス3/9
Jana Loesch/shutterstock.com
柔らかな細かい産毛に覆われた、丸みを帯びた葉が特徴のアルケミラ・モリス。この産毛が雨水を弾き、葉の表面にコロコロとした水滴を乗せる姿は、まるで天然の宝石のように美しく目を奪われます。
初夏にはカスミソウのようなライムグリーンの小花をふんわりと咲かせ、他の植物とも自然に調和します。
花壇の手前や縁取りに植えるとナチュラルな雰囲気が高まりますが、日本の高温多湿な環境や長雨による蒸れは少し苦手です。水はけと風通しの良い場所に植えて、涼しく過ごさせてあげましょう。
※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)
2.3 涼やかカラーのボリューミーな花が印象的な「アガパンサス」
アガパンサス4/9
Ljumitza/shutterstock.com
すらりと立ち上がった長い茎の先に、放射状に広がる爽やかなブルーやホワイトの花を咲かせるアガパンサス。
その凛とした佇まいは、梅雨時の重たい空気をすっきりと払拭し、お庭をモダンな印象に仕上げてくれます。常緑性の品種なら、花が終わった後もつややかな葉がカラーリーフとして楽しめます。
丈夫な性質で比較的育てやすいため、初心者の方にもおすすめの多年草です。
※参考価格:800~1500円前後(4号~5号ポット苗)
3. まとめにかえて
今回は、長雨の季節もしっとりとした美しさで私たちを楽しませてくれる、おすすめの多年草を紹介しました。
雨は植物にとって欠かせない恵みですが、長雨による日照不足や、湿気と気温上昇による株元の「蒸れ」には注意が必要です。
鉢植えの場合は、雨が長く続く日は軒下などに移動させたり、鉢の下にレンガを敷いて風通しをよくしたりする工夫をしてみましょう。
地植えの場合も、あらかじめ株元の混み合った葉や茎を整理しておくことで、すこやかな生長を促しやすくなります。
季節の移ろいを感じさせるお気に入りの植物を迎えて、雨の日ならではの情緒あふれるガーデニングライフを楽しんでくださいね。
3.1 ※ご参考※【ガーデニング豆知識】多湿を避ける4つの対策
多湿を防ぐ4つの対策5/9
出所:LIMO編集部作成
- 植え付け時は土を高くしておく
- 水はけのよい土に植える
- 鉢植えにする
- 軒下に移動する
3.2 【読者のみなさまへ】楽しく安全にガーデニングを楽しむために
6/9
AlexRaths/istockphoto.com
- 植物は生き物です。本記事で紹介している育て方は一般的な目安であり、お住まいの地域の気候や、育てる場所の日照条件、苗の個体差などによって、開花時期や生育スピードが異なります。記事の記載通りに管理しても、必ずしもうまく育つとは限りませんのであらかじめご了承ください。
- 植物や品種ごとの詳しい管理方法や最新の注意点については、購入時に付属している「品種タグ(ラベル)」や説明書を必ずご確認ください。
- 植物の中には、人間やペットにとって有害な成分を含むものがあります。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、誤飲・誤食などのトラブルを防ぐため、植え場所や置き場所、管理に十分ご注意ください。
- 植物のトゲや、剪定・植え替え時に出る樹液に触れることで、ケガやかぶれを引き起こす場合があります。お手入れの際は、園芸用手袋などの着用をおすすめします。
- 品種登録されている植物(「PVP」マークがあるものや、農林水産省の「流通品種データベース」に登録されているもの)を、挿し木や株分けなどで増殖させる行為は、ご自宅などで個人的に楽しむ範囲にとどめてください。無断で他者へ譲渡(有償・無償問わず)したり、フリマアプリ等で販売したりすることは種苗法により法律で禁止されています。(参考:農林水産省 品種登録ホームページ )
- 繁殖力の強い植物(一部のハーブ類やグランドカバーなど)を地植えにする際は、ご自宅の敷地外や自然界へ広がってしまわないよう、根域制限などの適切な管理や周囲へのご配慮をお願いいたします。
- 記事で紹介する商品情報および価格などは、執筆時点のものです。閲覧時点においては、販売状況や価格等が異なる可能性がございます。また、「参考価格」として記載している草花については、販売店や苗のサイズ・状態によって実際の店頭価格と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- 記事で紹介する一年草には、本来は多年草でも「日本の気候では一年草扱い」とされている植物も含まれています。
- 集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。
4. こちらの「ガーデニング」記事もおすすめ!
4.1 庭に植えてはいけない!?生育旺盛&よく増える《多年草・低木》3選&広げずに楽しむ育て方
庭に植えてはいけない!?生育旺盛&よく増える《多年草・低木》3選&広げずに楽しむ育て方
ガーデニングを始めたら、元気によく育つ植物を選びたいものですが、中には「生育旺盛すぎて手に負えなくなる植物」もあります。
今回は庭植えに注意が必要な多年草・低木3選と、広がらないように上手に楽しむ育て方のコツを紹介します。
4.2 【虫がつきにくい庭木】1本で玄関先が一年中おしゃれに!ローメンテな《小さめ常緑低木》3選
【虫がつきにくい庭木】1本で玄関先が一年中おしゃれに!ローメンテな《小さめ常緑低木》3選
「玄関まわりを緑で彩りたいけれど、毎日のメンテナンスが大変そう…」とお悩みではありませんか?今回は、虫がつきにくくローメンテナンスで育つ「小さめの常緑低木」を3種類厳選してご紹介します。
半日陰でも育つタフな植物から、季節ごとの葉色の変化や実の収穫まで楽しめるものなど、狭いスペースでもおしゃれに決まる優秀な庭木ばかりです。
4.3 【日陰の玄関先に植える木】狭い場所OKの成長穏やかでローメンテな《常緑低木》6選!早見表も
【日陰の玄関先に植える木】狭い場所OKの成長穏やかでローメンテな《常緑低木》6選!早見表も
「日当たりが悪い玄関まわりは植物が育たない…」と諦めていませんか?今回は、日陰の玄関先でもみずみずしく育つ、おすすめの「常緑低木」を6種類ご紹介します。
省スペースでも映えるおしゃれな植物や、日陰のグランドカバーになるもの、甘い香りの花や可愛らしい実を楽しめるものまで幅広くピックアップしました。
LIMOガーデニング部