1. 住民税非課税世帯となる「所得の目安」を知りたい
冒頭で整理したように、「住民税非課税世帯」となるための条件は以下の3つです。「生活保護を受給していること」「障害者、未成年者、寡婦、ひとり親で、前年の所得が135万円以下であること」「前年の所得が市区町村ごとに定められた基準を下回ること」です。
ただし、注意が必要なのは最後の「前年の所得」の基準が自治体ごとに異なる点です。参考までに、ここでは東京23区内の条件を確認してみましょう。
1.1 「住民税非課税世帯」に該当する所得《東京23区内の場合》
前年中の合計所得金額が下記となる場合
- 同一生計配偶者又は扶養親族がいる場合：35万円×（本人・同一生計配偶者・扶養親族の合計人数）＋31万円以下
- 同一生計配偶者及び扶養親族がいない場合：45万円以下
「同一生計配偶者や扶養親族がいない場合」の基準としては、「所得45万円以下」が目安とされています。ただし、この「所得」は各種控除後の金額となるため、具体的にイメージしにくいと感じる人もいるかもしれません。
そこで次では、この基準を年収に換算した場合のおおよその目安を確認していきたいと思います。
