高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。

そこで本記事では、奨学金制度を設けている民間企業2選をご紹介します。

これは、民間企業の出資により設立された財団法人等が実施している奨学金です。

まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している民間企業の奨学金の中から、過去の実績において奨学金の給付人数や給付金額などが多い、注目の企業2選をご紹介していきます。

すでに募集は締め切られている奨学金ではありますが、過去の実績から、来年度も引き続き募集が行われる可能性がある民間企業財団の奨学金制度です。

過去の実績・給付内容をあらかじめ確認しておけば、該当企業のホームーページなどで新規に募集があった場合、慌てずに申し込みの準備しておくことも可能です。

※今回ご紹介する奨学金の情報は、これまで奨学金給付実績のある民間企業の奨学金です。今後の奨学金制度の継続有無については、各企業のホームページなどを必ずご確認ください。

1. 【民間の奨学金2選・その1】給付人数が多い「公益財団法人 キーエンス財団」

公益財団法人 キーエンス財団の奨学金は、給付人数が多いことが特徴。1/3

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まずはファクトリー・オートメーションの総合メーカー「キーエンス」の公益財団法人キーエンス財団より、代表的な制度「給付型奨学生」をご紹介します。

1.1 公益財団法人キーエンス財団 「給付型奨学生」

以下、2024年度の実績のご紹介です(現在は申込締め切り済)

【対象の課程】大学

【応募者の地域条件】地域の制限なし

【奨学金の種類】給付型

【支給人数】600人

【支給金額/人】480万円 月額10万円(年額120万円)

【支給期間】※4年制大学の最短修業年限

【成績制限】なし

【所得制限】なし

【修学支援制度との併用】不可
ただし、国の修学支援制度による授業料等減免は併用可能。

【他の給付型との併用】不可
・貸与型奨学金:併用可
・給付型奨学金:併用不可(ただし海外留学支援の奨学金は併用可)

【専攻分野】専攻分野の制限なし

【専攻分野の詳細】新入生(4年制の学科・学部)

【資格・条件】※下記の条件は2024年度募集要項によります

以下のいずれの各項にも該当する者
・2024年4月に日本の大学に入学する者(4年制の学部・学科生に限る。ただし通信教育課程及び夜間学部生、並びに留学生を除く。)
・2024年4月1日現在、20歳以下である者
・経済的な支援を必要とする者※ 日本学生支援機構を含む他の奨学金との併用について(併用とは、当財団の奨学金に加え、期間を一部でも重複して他の奨学金を受給すること)
・貸与型奨学金:併用可
・給付型奨学金:併用不可(ただし海外留学支援の奨学金は併用可)
・国の修学支援制度による授業料等減免:併用可
・大学独自の制度のうち現金が給付されるのではなく、大学に納付する授業料が実際に減額または免除される制度:併用可

【募集団体】キーエンス財団

※参考まで【2024年度奨学金概要】公益財団法人キーエンス財団2024 年度 奨学生募集要項

2. 【民間の奨学金2選・その2】IT人材奨学生の枠がある「公益財団法人似鳥国際奨学財団」

「ニトリ」の公益財団法人似鳥国際奨学財団には、「IT人材奨学生」の枠を設けた奨学金制度があります。2/3

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続いて、家具およびインテリア用品小売業の大手「ニトリ」の公益財団法人似鳥国際奨学財団より、今年後半に募集された「2025年度給付型奨学金【大学生・大学院生】(上期)」のご紹介です。

2.1 公益財団法人似鳥国際奨学財団「2025年度給付型奨学金【大学生・大学院生】(上期)」

以下、実績のご紹介です(現在は申込締め切り済)

【対象の課程】大学,大学院

【応募者の地域条件】地域の制限なし

【奨学金の種類】給付型奨学金

【支給人数】220人
最大220名(上期・下期合わせて)※うち最大50名はIT人材奨学生として採用

【支給金額/人】96万円/月額5万円
【優秀者】月額1~3万円追加支給 / 【IT 人材奨学生(※)】月額3万円追加支給
※【IT人材奨学生】理工系・情報系に在籍の方から採用(該当者は一次選考時に確認)

【支給期間】2025年4月~2026年3月(※2025年度の奨学金受給者の場合)

【成績制限】あり

【所得制限】あり

【修学支援制度との併用】

【他の給付型との併用】不可
他奨学金(給付型)との重複受給は不可

【専攻分野】専攻分野の指定なし

【専攻分野の詳細】大学生・大学院生

【資格・条件】※下記の条件は2025年度(締め切り済)の募集要項によります

下記の①~④の項目にすべて該当する者とする。 (全ての資格は、2025年4月1日時点)

① 国籍 : 日本国籍を有する人 <外国籍を有する場合>在留資格が『永住者』または『定住者』の人は応募可能

② 年齢 ・ 在籍課程・学年:【学部(4年制)】 23歳以下で、日本国内の大学の学部課程の1~4年に正規生として在籍予定の者
【学部(6年制)】23歳以下で、日本国内の大学の学部課程の1~6年に正規生として在籍予定の者<5~6年生のみ>25歳以下まで応募可能
【大学院生】25歳以下で、日本国内の大学の修士課程の1~2年に正規生として在籍予定の者

③ 家計状況:前年度の世帯収入が900万円以下を目安とする

④ 学業:大学(院)入学から現在までの成績がGPA2.5以上(4.0満点)を目安とする
※大学の成績がまだない場合、直近の高校学年末の成績が評定平均3.5以上(5段階評価)を目安とする

【募集団体】公益財団法人似鳥国際奨学財団

※参考まで【奨学金概要】2025年度(上期) 大学生 募集要項


いかがでしたでしょうか。人気の民間企業奨学金2選、過去の実績についてご紹介いたしました。

奨学金の情報をホームーページなどで随時チェックし、資料や必要な書類を確認しておくこともおすすめします。


本記事でご紹介した以外の民間企業奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。

3. 【一覧表】2023年度「人気給付奨学金ランキング」ベスト5

近年、返済の必要がない「給付型」奨学金が増えています。

ここで株式会社ガクシーが2023年に発表した「給付奨学金」のランキングベスト5をご紹介しましょう。

このランキングは、ガクシーにおいて、2023年に募集された給付奨学金の中から「支給人数」および「1人あたりの支給金額」に加えて「対象の制限が少ない」奨学金、且つガクシーのサイトで人気があるものを、ガクシーの編集部がピックアップしたものです。

3.1 1位 公益財団法人日本教育公務員弘済会 - 日教弘給付奨学金_2023年度

圧倒的な支給人数と、専攻分野に制限なく、多くの高校生が対象になることから1位にランクインです。

対象:高校生
支給人数:8,764人 ※令和4年度実績
支給期間:採用後に一括給付
支給金額:50万円以内

3.2 2位 公益財団法人キーエンス財団 - 2023年度給付型奨学生

支給人数の多さに加えて学業成績や家庭の所得制限、専攻分野の制限がなく、多くの学生へ奨学金の需給機会を提供している点がランクインのポイントになりました。

対象:大学進学
支給人数:600名程度
支給期間:4年間(最短修業年限)
支給金額:480万円 月額10万円(年額120万円)

3.3 3位 独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO) - 海外留学支援制度

日本の大学生へ留学する際の経済的な支援を目的とした国費による奨学金。成績や家庭の所得制限などはあるものの、実費分を含めた支給総額が多いことが特徴として挙げられます。

対象:大学生の海外留学
支給人数:学部78名、大学院151名
支給期間:学部学位取得型は原則4年間、修士コース2年、博士コース3年間
支給金額:
【学部】 奨学金:月額5万9000円~11万8000円・授業料:年度300万円を上限とする実費額
【大学院】奨学金:月額8万9,000円~14万8000円・授業料:年度300万円を上限とする実費額

3.4 4位 公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団 - 公益・派遣留学奨学生_2023年度

官民協働で運営する奨学金制度です。学生自身が設定した留学プログラムに対し、その計画費用を支援しています。

対象:大学生の海外留学
支給人数:700名
支給期間:原則12ヶ月以内
支給金額:月額15万円〜20万円

3.5 5位 文部科学省 - トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム_2023年度

一時的な経済支援を提供する奨学金です。学業成績や家庭の所得制限、専攻分野の制限、他の奨学金等との併用の制限がなく、自由度の高い奨学金であることが特徴です。

対象:高校生および大学生の海外留学
支給人数:高校生580名、大学生225名
支給金額:留学にかかる費用の一部支援(家計基準により支給額が異なる)

いかがでしたでしょうか。

「奨学金イコール借金」のイメージがまだまだ強い奨学金ですが、給付型の奨学金であれば、卒業後に返済の心配をすることなく、学業や仕事に専念することが可能です。
また少し前の奨学金制度に比べると、公的なものや民間、官民協働など、多種多様な奨学金事業が充実してきています。

経済的な理由で進学を断念することがないように、奨学金を積極的に検討していきたいですね。

参考資料