5. 服に対する向き合い方ひとつでも「持続可能な社会への取組み方」が表れる
「古着屋・オークション・フリマに出す」「他人にあげる」「掃除用具などで活用する」など、どの方法が持続可能的であるとは、一概には言えないでしょう。
したがって、世代による方法の差こそあれ、持続可能に対する意識の違いはあまりないのかもしれません。
今の60歳代以上は、裕福でなかった時代を経験している人も含まれるからこそ、「もったいない」という感覚になり、最後まで活用しようとするのかもしれません。
一方で、若者はファストファッションの大量廃棄問題や低賃金労働など、社会的問題に触れたり学んだりする機会が、他の世代より多いでしょう。
これによる意識の結果として、すぐに「趣味が合わなくなったから」と捨てるのではなく、「次に着てくれる人を探す」という方法を取るのかもしれません。
筆者は20歳代で、社会問題に子供のころから触れてきた世代です。
様々なファッションを試してきましたが、結局「ふつうの、いいもの」を買い、メンテナンスを施しながら長く着るということにしています。
すぐにほつれてくるような安いものを買うのではなく、しっかりと天然素材で頑丈に作られているものを、多少高くても買うようにしています。
ほつれてきたり、ヨレヨレになってくたびれてきたりした場合は、靴磨き用の布として使い切るようにしています。
服に対する向き合い方でも、持続可能な社会への取組み方が表れるものですね。
6. まとめにかえて
今回は、世代別の衣替えに関する調査から、世代間の衣服に関する考え方の違いを見てきました。
方法は違えど、処分する際、とにかくゴミとして捨てる世代が多いということはありませんでした。
驚くほど安く服を扱っているサイトも増えてきていますが、今一度、自身のライフスタイルや衣服への考え方を見直してみるのもよいかもしれませんね。
次の衣替えの時期などを、そのきっかけとしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
LIMO・U23編集部