暖かくなったり急激に冷え込んだりと、寒暖差の激しい日が続きます。まだまだ先になりそうな衣替えですが、世代別に意識の違いはあるのでしょうか。

今回は、株式会社mitoriz(本社:東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)が消費者購買行動データサービス「Point of Buy®(以下、POB)」の会員3004人に実施した「衣替えに関する調査」から、世代別に衣替えの意識を、特に若者に焦点を当てながらみていきましょう。

【調査概要】

  • 調査期間:2024年9月26日~9月28日
  • 調査対象:mitorizの消費者購買行動レポートデータサービス「Point of Buy®」の登録会員(POB会員)
  • POB会員(平均年齢50.9歳)
  • 調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:3004件)

1. 衣替えをする人の割合は?その回数にも注目

まずは、衣替えをする人の割合から見ていきましょう。

全体の74.4%の人が「衣替えをする」と回答しました。

「衣替えをする」と回答した人のうち、最も多いのは「2回(55.7%)」です。

これは秋冬→春夏、春夏→秋冬の2つのタイミングであると考えられます。

秋は10月、春は5月に実施する人が多く、気温20度が境目になると考えられます。

気温による境目をみたところで、次は世代による衣替え事情の違いに触れていきましょう。

2. 衣替えに関する若者の悩みは?

ここでは、衣替えの悩みについて「世代別」にみていきます。若者はどのようなことに困っているのでしょうか。

20歳代以下~50歳代の悩み一位は「収納スペースが足りない」となっていますが、その割合は世代によって異なるようです。

20歳代以下から40歳代にかけては半分を超えるのに対し、50歳代以上は段々と下がってきています。

30歳代までは、単身者の割合が高いこともあり、部屋のキャパシティの問題からくる悩みに起因すると考えられます。

40歳代は、子供がある程度大きくなった人も多いと推察されます。

子供の服、夫婦の服などを合わせると、かなりかさばってしまうものですよね。

2.1 20歳代以下の悩みランキング(複数回答可)

  • 収納スペースが足りない:54.2%
  • どの服を残すか悩む:37.5%
  • 服の手入れが面倒くさい:20.8%
  • 作業に時間がかかる:27.1%
  • 何をどこに片づけたか忘れる:18.8%
  • その他4.2%

20歳代の若者の場合、「服の手入れが面倒くさい」の割合が他の世代と比べ、数パーセント低くなっています。

他の世代よりも、より流行やお洒落に敏感な時期と考えられますから、1つのものを長く着るというよりは、安いトレンドを反映した物を買い、1年程度で入れ替えていくといったサイクルの人が多いのかもしれません。

3. 服を処分する基準は?「年代別の特徴」

続いて、衣替えの際に処分する服をどのように選定しているのかを見ていきます。

「古くなってヨレやシワが目立つ服」や「シミや汚れが目立つ服」を処分する割合が高いのは全世代共通ですが、「破損が気になる服」を捨てる20歳代が圧倒的に少ないです。

破損する前に捨ててしまうのでしょうか。

一方で、「着る頻度が少ない服」を処分の基準に持ってくる20歳代以下、30歳代が多いです。

年を取ると捨てられなくなるとよくいわれますが、如実にその傾向が表れているのかもしれません。

では、処分する際は実際どのようにして処分しているのでしょうか。

4. 服の処分の方法は?「年代別の特徴」

不要になった服の処分方法も、年代により違いがあるのでしょうか。

どの世代にも共通して、「ゴミとして捨てる」が多くなっています。

一方で、「フリマやオークションアプリに出す」「知人・友人や親せきなどにあげる(おさがり)」と回答した人は若いほど多くなっています。

サステイナビリティを若者が意識しているとも言えますが、必ずしもそれだけではないでしょう。

年齢が上がれば上がるほど、先の図表4において、「破損が気になる服」を処分の基準に据える人が増えていきます。

破損している服は、よほどのビンテージものでない限り、買取は不可になるでしょう。

したがって、破損した服は「捨てる」又は「掃除やDIYなどに活用する」といった使い方になるのは自然のことといえます。

それが反映されているのか、年齢が上がれば上がるほど「掃除やDIYなどに活用する」割合が高くなっています。

5. 服に対する向き合い方ひとつでも「持続可能な社会への取組み方」が表れる

「古着屋・オークション・フリマに出す」「他人にあげる」「掃除用具などで活用する」など、どの方法が持続可能的であるとは、一概には言えないでしょう。

したがって、世代による方法の差こそあれ、持続可能に対する意識の違いはあまりないのかもしれません。

今の60歳代以上は、裕福でなかった時代を経験している人も含まれるからこそ、「もったいない」という感覚になり、最後まで活用しようとするのかもしれません。

一方で、若者はファストファッションの大量廃棄問題や低賃金労働など、社会的問題に触れたり学んだりする機会が、他の世代より多いでしょう。

これによる意識の結果として、すぐに「趣味が合わなくなったから」と捨てるのではなく、「次に着てくれる人を探す」という方法を取るのかもしれません。

筆者は20歳代で、社会問題に子供のころから触れてきた世代です。

様々なファッションを試してきましたが、結局「ふつうの、いいもの」を買い、メンテナンスを施しながら長く着るということにしています。

すぐにほつれてくるような安いものを買うのではなく、しっかりと天然素材で頑丈に作られているものを、多少高くても買うようにしています。

ほつれてきたり、ヨレヨレになってくたびれてきたりした場合は、靴磨き用の布として使い切るようにしています。

服に対する向き合い方でも、持続可能な社会への取組み方が表れるものですね。

6. まとめにかえて

今回は、世代別の衣替えに関する調査から、世代間の衣服に関する考え方の違いを見てきました。

方法は違えど、処分する際、とにかくゴミとして捨てる世代が多いということはありませんでした。

驚くほど安く服を扱っているサイトも増えてきていますが、今一度、自身のライフスタイルや衣服への考え方を見直してみるのもよいかもしれませんね。

次の衣替えの時期などを、そのきっかけとしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

LIMO・U23編集部