3. 変動金利を選んだ場合の住宅資金計画のポイント
将来の金利動向の予測は難しく、住宅ローンで変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきかに正解はありません。
しかし、変動金利を選択した場合には金利上昇のリスクを認識し、対策を立てておく必要があります。ここでは、変動金利を選択した場合の資金計画のポイントを解説します。
3.1 自己資金を十分に準備する
変動金利を選ぶ場合、借入金額をできるだけ少なくするために自己資金を十分に準備しましょう。
目安としては物件価格の20%、できれば25%は準備したいところです。頭金を多めに入れることでローンの借入金額が抑えられ、借入期間も短くできます。また、利息の負担も軽減されます。
3.2 できるだけ短期間で返済できるようにする
変動金利で住宅ローンを組む場合、返済期間はできるだけ短くしましょう。
返済期間が長くなるほど金利上昇のリスクも高くなり、返済期間中に何度も金利が上がるおそれがあるためです。短期間での返済は、支払利息の削減にもつながります。
ただし、月々の返済額が増えるため、自身の収入や将来の支出計画を考慮した返済計画を立てましょう。
3.3 無理のない返済になるように物件価格を調整する
返済中の金利上昇での返済額の増加に備え、余裕のある返済ができる物件を選びましょう。
住宅ローンの毎月の返済額は、手取りの25%から30%が目安とされています。しかし、将来的に返済額が増える可能性がある場合、20%程度に抑えるほうが無難です。無理のない返済ができるように、購入する物件価格を調整しましょう。