2.1 変動金利は低水準が続く

変動金利の基準である各金融機関の短期プライムレートの最頻値は2009年1月13日からずっと変わっていません。そのため、住宅ローンの変動金利も特に動きはなく、年率0.5%以下の低金利が適用される金融機関が多くなっています。

ただし、短期プライムレートは政策金利の影響を受けるといわれています。以下は、日本の政策金利である無担保コールレート翌日物の月末の金利の奇数月分の表です。

【写真2枚】1枚目/無担保コールレート翌日物月末金利(2022年1月~2024年5月の奇数月)、2枚目/フラット35最低金利(2022年1月~2024年7月の奇数月)

無担保コールレート翌日物月末金利(2022年1月~2024年5月の奇数月)

出所: 日本銀行「主要時系列統計データ表」より筆者作成

無担保コールレート翌日物月末金利

  • 2022年1月:-0.021%
  • 2022年3月:-0.02%
  • 2022年5月:-0.026%
  • 2022年7月:-0.01%
  • 2022年9月:-0.073%
  • 2022年11月:-0.079%
  • 2023年1月:-0.014%
  • 2023年3月:-0.03%
  • 2023年5月:-0.071%
  • 2023年7月:-0.061%
  • 2023年9月:-0.062%
  • 2023年11月:-0.022%
  • 2024年1月:-0.011%
  • 2024年3月:0.074%
  • 2024年5月:0.077%

上記のとおり、2024年3月のマイナス金利解除後から金利が上昇していることがわかります。そのため、現状は短期プライムレートに変動はありませんが、今後は影響があると考えられます。