4. 円安がさらに進んだとき「新NISA」はどうすればいい?

円安によって、物価が上がり、生活をひっ迫していることが報道されますが、資産運用にはどのような影響が出るのでしょうか。

2024年1月からスタートした新NISAに与える影響を見ていきましょう。

4.1 円安時の新NISA①ドル建て資産は持ち続ける

【写真3枚】続く円安、ドル建て資産の投資は止めるべき?次ページで長期投資のポイントをチェック

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出所:金融庁「資産形成の基本」

まず、資産を円以外で保有することは円安の損害を減らすうえで重要です。

外国株式に投資を行う投資信託や、米国株にドルで投資を行うことで、円安の損害を減らし、ドル高の恩恵を受けることができます。

投資信託でいうと、全世界の株式を対象にしたファンドなど、日本以外の国にも分散投資を行う投資信託を購入することは、とても有効であるといえるでしょう。

また、一部の証券会社では、米国株への投資をNISAの枠で行うことができます。

その場合、日本で配当などにかかる税金が非課税となるため、一般口座や特定口座で米国株を取引するよりも圧倒的にお得になります。

ただしNISAであっても配当金の受け取り方法によっては、課税対象となる場合もあるので注意が必要です。

また、最低投資単元が100株からスタートすることの多い日本株と異なり、米国株は1株から保有することができるものが多いです。

世界的に有名な企業の株を、数万円から保有することができるので、ドル建て資産を保有しておくメリットは大きいでしょう。