3. 世帯年収の平均・中央値をチェック

厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」から世帯年収の平均・中央値を見てみましょう。

資料によると、世帯年収の平均は「545万7000円」、中央値は「423万円」となっています。

この金額は共働き世帯だけでなく母子世帯や高齢者世帯などの、複数パターンの世帯年収を平均として算出しています。

また、平均所得金額以下の割合が61.6%を占めており、半数以上の世帯が平均に届かない年収となっています。

ただし平均値は収入の高い世帯の金額によって引き上げられるため、実態に近いのは中央値です。

世帯年収の中央値は「423万円」となっており、この金額を基準にご自身の世帯年収と比較してみるとよいでしょう。

世帯年収より中央値が低かったとしても、家庭事情は人によって異なります。

世帯年収が低くても十分に満足できる水準で生活している方もいることでしょう。

なお、多くの女性が結婚や出産などのライフイベントを機に、仕事を「退職した経験がある」というデータも出ています。

専業主婦世帯のなかには、そういった「働きたくても働けない事情がある」という人も含まれています。

次章では、そんな既婚女性のキャリアについて、最新の調査結果から深掘りしてみましょう。