4. 結婚や出産で「退職した経験」がある人が78.2%
「しゅふJOB総研」(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス)は「正社員経験と退職」をテーマに、就労志向の既婚女性にアンケート調査を行いました。
調査概要は以下の通りです。
<調査概要>
- 調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
- 有効回答者数:606名 ※既婚女性のみ
- 調査実施日:2024年3月12日(火)~2024年3月19日(火)まで
- 調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト「しゅふJOB」登録者
- リリース公開日:2024年5月9日
4.1 既婚女性「家事と仕事ワンオペが現実。会社や社会の理解がない限りキャリアは捨てるしかない」
正社員として働いていた方も、結婚後はライフイベントの変化によってさまざまな影響を受けることがあります。
就労志向の既婚女性で、過去に正社員として働いたことがある方の78.2%が「結婚や出産が理由でパートなどの雇用形態に変えた、または退職したことがある」と回答しました。
退職したことがある人に理由を尋ねたところ「正社員として働き続けるのは心身に負担がかかる」が最多の46.4%に。
次いで「正社員として働き続けるのは時間的に難しい」が43.9%、「家族の協力が得られなかった」が25.4%と続きました。
子どもの有無で比較すると、子どもがいない人は退職経験者が64.5%であるのに対し、子どもがいる人は80.1%と15ポイント以上高くなりました。
調査からは、母になることで正社員を退職する比率が高く、かつ正社員経験が短くなる傾向があることが分かりました。
フリーコメントでは「家事と仕事ワンオペが現実で会社の制度が無い限りキャリアは捨てるしかない」「もっと社会全体で、自由度の高い勤務時間と仕事量、協力関係を変化する状況に応じてすぐに対応できるなどの環境構築が大切かと思う」など「子育てしながら働くには会社や社会全体の理解が必要」という意見が見られました。
一方で「通勤時間を含めて仕事に拘束される時間が少なくなれば、家庭と仕事の両立をしやすくなる人も多いと思う」「在宅ワークがもっと増えれば良い」などの意見もあり、就業環境を改善すればキャリアを諦めずに済むのではないか、という希望を持つ人も確認できました。
コロナ禍以降、在宅勤務の会社はスタンダードになりつつあります。
もし今「キャリアを積みたいけど育児が負担で退職を検討している」という方は、「在宅勤務」や「在宅ワーク」のお仕事に転職してみるのも、家庭とキャリアを両立する一つの方法かもしれません。
次章では、将来に向けた資産対策について、ファイナンシャルアドバイザーの視点からアドバイスをお送りします。