2. 40歳代の貯蓄額はいくら?平均と中央値を確認
40歳代になるとだんだんと老後資金準備を考えるものですが、今の40歳代はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」より、まずは40歳代の貯蓄について、二人以上世帯と単身世帯にわけて確認しましょう(金融資産を保有していない世帯を含む)。
※金融資産には現金や預貯金以外に、投資信託や株式、債券、保険商品などの残高も含まれます。
2.1 【40歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:889万円
- 中央値:220万円
2.2 【40歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:559万円
- 中央値:47万円
40歳代の貯蓄は平均額を見ると二人以上、ひとり世帯ともに500万円を超えました。
しかし、より実態に近い中央値をみると、二人以上世帯では200万円超ですが、ひとり世帯では50万円以下となっています。
現代の40歳代は「就職氷河期世代」といわれるように、大卒でも正社員になるのが難しい世代でした。そのような背景も貯蓄額に影響しているのかもしれません。
ただ、やってくる老後に向けて、個人の状況にあわせて預貯金や資産運用などで対策をとることは大切でしょう。