投資を考える上では欠かせない「新NISA」が2024年1月にスタート。実際どれぐらいの人が活用して運用をスタートしているのか、気になるところです。
2024年2月26日に公表された株式会社バイアンドホールド「新NISA利用の実態調査」の調査データでは、新NISA口座を開設している人の割合は約6割にものぼります。
しかし、口座を保有している人は多いものの誰もが積極的に活用しているかというと、そうでもない気がします。筆者が日々資産運用の相談を受ける中でも「口座を開設したけどよく分からず始めていない」という人も多いです。
今回は新NISAの概要をおさらいし、実際に新NISAを利用した際のシミュレーション結果を掲載! 記事後半に掲載している、つみたて投資枠の上限「月10万円」のシミュレーション結果もぜひ参考にしてみてください。
1. 2024年からスタートした「新NISA」制度を改めておさらい
NISA(個人投資非課税制度)は、投資で得た利益に対して税金がかからない制度です。
従来、株式や投資信託などへの投資には利益や配当に税金がかかりましたが、NISAを利用することで非課税となり、投資家にとっては大きなメリットとなります。
2024年からは「新NISA」が導入され、年間投資額が増額&保有期間も無期限となりました。
以前のNISAでは年間投資額が制限されており、保有期間も短かったため、老後のための長期的な資産運用が難しかったのですが、新NISAではこれらの課題が改善されて資産運用がより気軽にできるようになりました。
次章からは、実際に40歳・50歳から積立投資を始めた場合のシミュレーション結果を載せていきます。