【ケース別に紹介】ウチの親に最適な介護保険施設はどれ?

ここからは、特別養護老人ホーム(特養)・介護老人保健施設(老健)・介護医療院、各施設に向いている人を、ケース別に整理してみましょう。

【ケース1】長期的な入所を希望し、医療ケアをしっかりと受けたい方

→【医療介護院】が最適

医療ニーズが高く、長期的な入所を希望する方は、介護と医療の両方のサービスが受けられる介護医療院が向いています。夜間のかく痰吸引や経管栄養の管理が必要など、ほかの施設では対応が難しい方でも入所可能です。

【ケース2】要介護度3以上だが、重度の医療ケアを必要としない方

→【特別養護老人ホーム(特養)】が最適

要介護3以上で、重度の医療ケアを必要としない方は、特別養護老人ホームが適しています。

特別養護老人ホームは、介護スタッフの配置が手厚く、24時間体制で介護が受けられるのが特徴です。

看護師も配置されていますが、24時間の配置は義務づけられていないため、不在の時間帯は医療ケアが受けられないことも。医療ケア体制の整っていない特養では、医療ニーズの高い方の入所を断る場合があります。

【ケース3】退院後、すぐに自宅に戻ることが難しい方

→【介護老人保健施設(老健)】が最適

病気やケガで入院し、病状は安定したけどすぐに自宅へ戻ることに不安がある方や、退院後、専門的なリハビリを受けてから自宅へ戻りたい方は、介護老人保健施設が向いています。

在宅復帰に力を入れている施設のため、長期的な利用はできず、原則3カ月で退所となります。

介護保険で入れる施設「ウチの親に最適なのはどこ?」

出所:LIMO編集部作成