1. 70歳代・40歳代「世帯貯蓄の平均・中央値」を比較

金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」から、70歳代・二人以上世帯の金融資産保有額を見てみましょう。

今回は親世代と子世代のイメージにつながるよう、同調査における「40歳代」を記載し比較します。

※平均は一部の大きい数値(今回はいわゆる「富裕層」)に引き上げられる傾向があります。よって、実態に近い中央値が参考にしやすいでしょう。

1.1 70歳代世帯「金融資産保有額」

※金融資産を保有していない世帯を含む

  • 平均:1905万円
  • 中央値:800万円

1.2 40歳代世帯「金融資産保有額」

※金融資産を保有していない世帯を含む

  • 平均:825万円
  • 中央値:250万円

70歳代・二人以上世帯の金融資産保有額は、40歳代・二人以上世帯の軽く倍は超えていますね。平均では2.3倍、中央値では3.2倍となっています。

とはいえ、70歳代、40歳代ともに平均と中央値に乖離が見られます。つまり同世代の中でも世帯差があるということ。次で詳しく触れていきます。