世帯の支出と収入の平均

平均貯蓄額を確認すると、今度は平均的な支出と収入のバランスが気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、2023年2月に発表された総務省による家計調査報告書の内容を、表にまとめました。

消費支出と内訳 2022年 二人以上の世帯

出所:総務省「家計調査報告書」をもとに筆者作成

二人以上世帯の平均的な月の支出はおよそ29万円です。

消費支出の計算なので、住宅ローンなどの項目はありません。

したがって、住宅ローンが残っている方や賃貸住まいの方などは、実際の支出はもう少し多くなります。

平均値ということもあって、支出額はやや多いように見受けられます。

多くの家庭では、毎月の支出額をもう少し安く抑えているのではないでしょうか。

続いて、収支の平均的な収支の内訳も一覧表にまとめました。

勤労者世帯の収支内訳 2022年 二人以上勤労世帯の平均

出所:総務省「家計調査報告書」をもとに筆者作成

賞与は月に換算して8万5000円なので、実際は年間で100万近い計算になります。

配偶者の収入が抑えられているのは、扶養内で働く方が多いためでしょうか。

現在議論に上がっている扶養の条件が見直されると、配偶者の年収が上がる可能性もあります。

各家庭ごとにバランスが異なるとはいえ、平均値を見る上では日本はまだまだ裕福な家庭が多いようです。

とはいえ、平均値や机上の数値にとらわれていると、現在の我が国の本当の状況を見失いかねません。体感に基づく感覚はとても大切です。