2月に入り、暦の上では春を迎えましたが、確定申告の準備や新年度の家計管理が気になる季節となりました。

そんな中、公的年金を受給している方にとって心強い制度が「年金生活者支援給付金」です。これは、年金収入などが一定基準以下の方を対象に、年金に上乗せして支給されるもので、消費税率の引き上げ分が財源となっています。

要件を満たせば恒久的に受け取れる大切な給付金ですが、「自分が対象かどうかわからない」「手続きが必要なのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、見落としがちな年金生活者支援給付金の仕組みや支給要件、手続きの流れについて、わかりやすく解説していきます。

1. 「年金生活者支援給付金」とは?2カ月ごとに約1万円が年金に上乗せされる制度を解説

年金生活者支援給付金は、公的年金の収入やその他の所得が一定の基準を下回る年金受給者の生活を支えるため、2019年に導入された制度です。この給付金は、2カ月に1回、通常の年金に加えて支給されます。

受給している年金の種類に応じて、以下の3つの年金生活者支援給付金が設けられており、それぞれに支給の条件や金額(基準額)が定められています。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

1.1 2025年度の年金生活者支援給付金、支給額はいくら?

2025年度における年金生活者支援給付金の額は、物価変動などを反映し、前年度から2.7%引き上げられています。

【2025年度の支給額】

  • 老齢年金生活者支援給付基準額(月額):5450円
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

老齢年金生活者支援給付金の場合、この基準額を基に、保険料を納めた期間などに応じて実際の支給額が決定されます。

これらの金額はすべて月額表示です。実際の支給日には2カ月分がまとめて年金に上乗せされます。もし上記の金額を満額受給できる場合、1回の支給で約1万円、年間では約6万円を受け取ることが可能です。