各世代で異なる消費支出の特徴
次に、世代ごとに他の世代よりも支出が多い特徴的な品目をピックアップしていきましょう。
【30歳未満】住居費の支出
30歳未満の世代で、他の世代よりも特徴的な支出といえるのが「住居費」です。
家計調査の住居費には持ち家のローン返済は含まれません。
下記の表の通り、40歳未満は他世代より持ち家率が低く、家賃・地代を支払って賃貸住宅に住む世帯が多いため、住居費が他の世代より高くなる傾向にあるようです。
29歳以下の世帯の持ち家率は33.1%、家賃・地代を支払っている世帯は59.3%。1世帯当たりの年間家賃・地代は44万7973円、12ヶ月で割ると月平均3万7331円でした。
(参考:総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2021年 表4-6」
その他、住居費の内訳にも特徴が見られます。
30歳未満は住居費のうち約97%を家賃・地代が占めていますが、年代が上がるにつれ増えるのが「設備修繕・維持費」。世代が上がるにつれて持ち家率が上昇し、かつ築年数が上がることで修繕・維持費にかかる支出が増えるためでしょう。