【60歳代】スポーツ施設利用料の支出
60歳代の支出で特徴的なのは「スポーツ施設の使用料」です。
60代のスポーツ施設使用料に関連する1世帯当たり年間平均支出金額の内訳を見て見ると、
- ゴルフプレー料金……1万4493円
- スポーツクラブ使用料……6195円
- 他のスポーツ施設使用料(プール、ボウリング、テニスコートなどを含む)……1386円
となっています。
(参考:総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2021年 表4-6」
最も少ない30代の上記3項目の合計支出金額は5,511円。60代のスポーツ施設使用料に関連する支出金額は、30代のおよそ4倍という結果となりました。
スポーツ施設使用料に関連する支出が消費支出全体に占める割合においても、60歳代は最も高い数値が出ています。健康増進や体力維持のための支出意欲が高いことを示しているといえるでしょう。
【70歳以上】サプリメントなど「健康保持用摂取品」の支出
70歳以上では、青汁や高麗人参、酵母食品、サプリメントなどの栄養補給・健康増進のための食品を含む「健康保持用摂取品」の支出に特徴がみられています。
70歳以上の「健康保持用摂取品」に対する1世帯当たり年間平均支出金額は1万9,460円。最も少ない30歳未満の3,558円と比べると約5.5倍でした。
(参考:総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2021年 表4-6」
60歳代のスポーツ施設使用料と同様、高齢者に健康増進のための支出意欲が強いことが伺えます。
まとめ
世帯全体では2年ぶりに前年比増減率がプラスとなった消費支出ですが、年代別のデータをよく見てみると、そのプラスの数値に大きく寄与しているのは50、60代であることが分かりました。
コロナ禍2年目において高い消費意欲が感じられるといえるでしょう。
ちなみに2022年7~9月期の二人以上世帯の消費支出は前年同期比実質3.6%の増加となり、2021年平均の対前年増加率よりもさらに増加幅が増えています。
コロナ禍3年目となる2022年は50、60代以外の年代でも消費支出の増加が見られるかもしれません。
※この記事はLIFULL HOME'S 不動産投資コラムより提供を受けたものです。
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LIFULL HOME'S 不動産投資編集部