いつまで続く?電気・ガス料金の高騰
電気代が高騰している主な原因は、以下の3点が考えられます。
- 燃料価格の高騰
- 国内の電力供給不足
- 再エネ賦課金の単価上昇
ガス代金高騰の背景には、液化天然ガスの不足が挙げられます。コロナ規制からの回復期に電力需要が増加する際に石炭や液化天然ガスの供給が不足しました。
液化天然ガスは、発電にも使われるため、世界的な供給不足は電気とガスの双方に影響します。
また、ウクライナ情勢悪化による地政学リスクも要因の一つですが、液化天然ガスの輸入先はオーストラリアが大半を占めており、ロシアからの輸入は限定的です。
ガス代金高騰の要因は、ウクライナ状況の悪化よりも、世界的な需要の拡大が要因と推察されます。
ガス代金は液化天然ガスの供給が安定すると、落ち着きを取り戻す可能性はありますが、電気代は国内の電力供給不足が解消されない限り継続するかもしれません。
いずれにしても、エネルギー価格の高騰が明確にいつまで続くとは、言い切れない状況です。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。