2022年12月に公表された「令和5年度税制改正大綱」にはNISA制度の恒久化などが盛り込まれています。「一般NISA」「つみたてNISA」の制度を活用して、既に将来資金の準備を進めている方も多いでしょう。
特につみたてNISAの口座数は、2022年3月末時点で20~30歳代が222万口座と全年代で最多。NISA制度の恒久化が公表されたことをきっかけに、今年こそ積立投資にトライしてみよう、と思った方もいるのではないでしょうか。
「貯蓄から投資へ」の流れは確実に進み始めていますが、20歳代~40歳代の若い働き盛り世代にとっては、老後はやや遠い将来の話。「老後に向けた資産運用の必要性」と言われてもピンとこない人が多いことは不思議ではありません。
今回は、そこに実感を持っていただくため、いまの「還暦60歳代」の貯蓄と年金事情を深掘りします。老後資金の重要性について考えるきっかけにしていきましょう。
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執筆者
兵庫県芦屋市出身。同志社香里高校・同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位 2019年3位 2020年1位 2021年2位と安定して好成績をおさめた。また周囲への育成にも力を入れており、2014年以降8年連続で途中2度の転勤もありながら、所属支店の成績を31店舗中1位にしてきた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。