2022年12月に公表された「令和5年度税制改正大綱」にはNISA制度の恒久化などが盛り込まれています。「一般NISA」「つみたてNISA」の制度を活用して、既に将来資金の準備を進めている方も多いでしょう。
特につみたてNISAの口座数は、2022年3月末時点で20~30歳代が222万口座と全年代で最多。NISA制度の恒久化が公表されたことをきっかけに、今年こそ積立投資にトライしてみよう、と思った方もいるのではないでしょうか。
「貯蓄から投資へ」の流れは確実に進み始めていますが、20歳代~40歳代の若い働き盛り世代にとっては、老後はやや遠い将来の話。「老後に向けた資産運用の必要性」と言われてもピンとこない人が多いことは不思議ではありません。
今回は、そこに実感を持っていただくため、いまの「還暦60歳代」の貯蓄と年金事情を深掘りします。老後資金の重要性について考えるきっかけにしていきましょう。