2. 厚生年金と国民年金のシニアの受給額は
次は公的年金額に着目しましょう。今のシニア世代はどれくらいの年金を受給しているのでしょうか。
厚生労働省が2022年12月に公表した「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、国民年金と厚生年金の平均額は以下のとおりです。
2.1 国民年金の年金月額
全体平均月額:5万6368円
- 男子平均月額:5万9013円
- 女子平均月額:5万4346円
2.2 厚生年金の年金月額
※国民年金の受給額を含む
全体平均月額:14万3965円
- 男子平均月額:16万3380円
- 女子平均月額:10万4686円
国民年金であれば5万円台、厚生年金ならば男性16万円台、女性10万円台が平均です。老後の年金額は、もちろん世帯単位で考える必要があります。
とはいえ、これらの公的年金だけで老後を過ごせる世帯は決して多くはないでしょう。ほとんどの人が、何らかの老後資金対策を行う必要がありそうです。