4. 老後に向けた「資産形成」の大切さを考える
今回は、老後に向けた資産形成の大切さを再確認するために、還暦60歳代の貯蓄や、シニアの年金事情を眺めていきました。
データによると、還暦60歳代の二人以上世帯で、約2割の世帯に「貯蓄がない」という結果に。また、公的年金(国民年金・厚生年金)だけで老後を暮らしていける世帯は少数派といえるでしょう。
老後資金は、「いつから・どのくらい」必要となるかが見えにくいですね。ライフスタイルや健康状態によっても、必要となる金額は変わってくるでしょう。
とはいえ、ときに数千万円が必要、などといわれる老後資金は、一朝一夕で準備しきれるものではありません。
「物価は上がり、賃金は増えにくい」そんな現状を考えたとき、現役世代の私たちが視野に入れたいのは
- 長く働き続けるためのスキルを磨く
- 資産運用でお金を育てる
といった発想かもしれません。
預貯金とは異なり、資産運用(=投資)にはリスクがあります。運用期間を長く取り、リスクを軽減させながらリターンを安定させていけたらよいですね。
少額からの積立投資は、「つみたてNISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」といった非課税制度を活用してみるのも一案です。
参考資料
- 総務省「令和5年度税制改正の大綱」
- 日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果(2022年3月31日現在)について」
- 金融庁「つみたてnisa早わかりガイドブック」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査(令和3年)各種分類別データ]」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
足立 祐一