4. 年金の受給額は少なくなる見込み
現役世代の方にとって、年金の支給額というのはピンとこないかもしれません。
しかし、国民年金や厚生年金の受給額はここ2年マイナス傾向にあるのです。これに伴い働くシニアも急激に増え、今や「年金だけで暮らせる高齢者」の方が少数派となってしまいました。
いざとなれば「生活保護」というセーフティーネットはあるものの、やはり老後は豊かに過ごしたいと願うものです。
理想の老後を思い描きながら、少しずつ老後資金を形成していくことが重要になるでしょう。
厚生労働省「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の月額平均は5万6252円(男子:5万9040円、女子:5万4112円)。
厚生年金の月額平均は14万4366円(男子:16万4742円、女子:10万3808円)です。
厚生年金に加入しているかどうかでも変わりますし、そもそも現役の収入によっても年金額は大きく変わります。
まずは、ねんきんネットやねんきん定期便などで見込み額を把握することから始めてみましょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)