1. 年金生活者支援給付金制度とは
年金生活者支援給付金とは、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準額以下の方に、生活の支援を図ることを目的として、年金に上乗せして支給する給付金です。
財源には、消費税率の引き上げ分が活用されています。
1.1 年金生活者支援給付金の支給要件
年金生活者支援給付金が受けられるのは、以下の要件を満たす方です。
- (1)65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- (2)同一世帯の全員が市町村民税非課税
- (3)前年の公的年金等の収入金額※1とその他の所得との合計額が881,200円以下※2
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まれません。
※2 78万1200円を超え、88万1200円以下である方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。
1.2 支給される金額
給付金額は以下の(1)と(2)の合計額となります。
- (1)保険料納付済期間に基づく額(月額) = 5020円 × 保険料納付済期間 / 被保険者月数480月
- (2)保険料免除期間に基づく額(月額) = 1万802円 × 保険料免除期間 / 被保険者月数480月
ただし、生年月日によって異なるケースもあります。詳しくは個別にお問い合わせください。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)