年金は「額面どおりには受け取れない」老後を見据えたマネープランを!
老後の暮らしを支える公的年金(国民年金・厚生年金)の受給額事情や、年金から天引きされる4つのお金(税金や社会保険料)についても整理しました。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で知る年金見込額は、あくまでも天引き前の「額面」です。また、天引きされる税や社会保険料は変動する点についても注意が必要でしょう。
その一例が「住民税」。住民税は前年の所得に対して課税されますから、退職金の受け取りがあった次の年には高くなることが考えられますね。
老後に受け取る年金額は、現役時代の働き方や収入により人それぞれ。ひと月に必要な生活費にも同じことがいえます。
リタイア後の暮らしのゆとりのために、現役時代からしっかり資産形成を進めていきたいものですね。
預貯金をコツコツと増やすことはもちろん、資産運用でお金を上手に育てていく発想も求められるでしょう。
つみたてNISAやiDeCo(イデコ:確定拠出年金)などの税制優遇制度の活用も検討してみるとよさそうですね。ご自身に合った方法を見つけ、先手先手で取り組むのがポイントです。
まずは情報収集から。「長生き時代」を見据えたお金の準備は、無理なく計画的に進めていきたいものです。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の制度・手続き」
- 厚生労働省「第8期計画期間における介護保険の第1号保険料について」
- 総務省「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支」
- 国税庁「公的年金等の課税関係」
徳原 龍裕