【年金】額面と手取りの差に困惑…。厚生年金・国民年金から天引きされるお金とは みんなの年金事情と「年金振込通知書に書いてあること」

2. 国民年金・厚生年金の「受給額分布・平均額」をグラフで見る

では、今のシニア世代はどの程度年金を受け取っているのでしょうか。

厚生労働省「令和2年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、国民年金から確認しましょう。

2.1 国民年金の「受給額分布・平均額」

全体平均　5万6252円

• 男性　5万9040円
• 女性　5万4112円

国民年金の平均受給月額は5万6252円で、男女間では5000円ほど開きがあります。男女ともに、平均額は満額より10％ほど少ないことが分かります。

2.2 厚生年金の「受給額分布・平均額」

つづいて、厚生年金の平均額を同資料から確認します。

全体平均（国民年金含む）　14万4366円

• 男性（国民年金含む）　　　16万4742円
• 女性（国民年金含む）　　　10万3808円

男女の平均受給月額は14万4366円。国民年金だけを受け取る場合よりも手厚い傾向にあることは確かです。

国民年金との大きな違いは、男女差・個人差が大きい点でしょう。1万円未満から30万円以上まで、受給額は幅広いゾーンに分布しています。男女の平均月額は6万円ほど差があることも確認できました。