2. 厚生年金の受給額は「年収格差」が大きい

厚生年金は報酬比例の年金ともよばれ、会社員や公務員が対象の年金制度です。

国民年金（基礎年金）に報酬比例年金が上乗せされるため、自営業者等にくらべて手厚い年金制度だと言われています。

たとえば、先述の資料では厚生年金の全体平均月額は14万4366円となっており、国民年金の2倍以上の収入が見込めることになります。

出所：厚生労働省「令和2年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」

一方で、男性の平均月額は16万4742円・女性の平均月額は10万3808円と約6万円の差があることもわかります。

「納める保険料」「将来受け取る年金額（報酬比例部分）」ともに現役中の年収が反映する厚生年金は、老後格差がハッキリあらわれる年金ともいえるでしょう。