2. 家賃を値上げするタイミング
家賃の値上げをするタイミングに決まりはないので、いつ交渉を始めても問題はありません。しかし、一般的には契約更新のタイミングで家賃値上げの打診をしたり、退去後の募集家賃を値上げしたりするケースが多いでしょう。
家賃の値上げには貸主・借主双方の合意が必要ですが、借主が家賃の値上げを拒否する可能性もあります。借主としては、家賃の値上げをしないでほしいと考える人が多いからでしょう。
そのため、家賃の値上げをする場合は、借主への丁寧な説明や交渉が必要になります。値上げにより家賃の支払い自体を拒否されるなどした場合は、法的な手続きを踏まなければならない可能性も考えられるでしょう。
なお、家賃値上げの上限は決められていないものの、周辺相場からかけ離れた金額は設定できません。たとえば、周辺の家賃相場が5万円であるところを30万円に値上げするのは不適当だと考えられるでしょう。
家賃の値上げをする場合は、周辺相場を調べて適正価格であるかきちんと確認することが大切です。