4. 住宅価格の値上がりと家賃

2022年に入ってからの物価上昇は、エネルギー資源や食料品などの輸入価格が高くなっていることや、各国の金融政策の違いによる急激な円安が背景にあります。したがって、「需要の高まり」によるインフレではなく、「生産コスト上昇」によるインフレだと考えられているのです。

また、企業物価指数(輸入物価指数)を見てみると、2022年以降「木材・木製品・林産物」は前年同月と比較して上昇し続けています。

かねてから木材価格の高騰が住宅価格に影響を与えていることや建築に必要な人件費も上昇していること、インフレが世界で起こっていることから、特に新築住宅は価格が下落しにくいことが予想されます。

新築住宅の価格上昇は、中古住宅の価格にも影響を与えるでしょう。全体的に住宅価格が値上がりすれば、住宅購入を諦めて賃貸物件への居住を選択する人が増える可能性も考えられます。

特に東京都は人口が減少しにくいエリアであり、世帯人数が少ない傾向にあることから、今後も一定の賃貸需要が見込まれます。

物価上昇と住宅価格の上昇、賃貸需要の増加により、少しずつ家賃が値上がりする可能性は高いといえるでしょう。

ただし、家賃の値上げはいつでもできるとはいえ、実際に値上げをするタイミングは退去・更新時期であることが一般的です。そのため、物価上昇によって家賃相場が変動してもすぐには反映されないことが予測されます。

物価上昇が家賃にどのような影響を与えるのか、今後も注目していきましょう。