奨学金や学費補助制度もあるが

私立中は公立中とは異なり、学校ごとに教育方針やカリキュラムを設定しそれに賛同する家庭の子ども達が受験をし、無事合格したら通うという流れがあります。

首都圏では有名私立大学の附属中や男女の御三家のような伝統校だけでなく、グローバル教育や他の学校にはないカリキュラムを前面に出した勢いのある私立中もあります。

「我が子により良い教育環境を」と願う教育熱の高い家庭を中心に中学受験は加熱しています。

一方、公立学校では文部科学省が決めた授業時間数を行い、自治体の教育委員会が定めた教科書が使われます。

私立中学は文部科学省の方針に大きく逸脱することはありませんが、先取り授業も珍しくありません。

子どもの良さを伸ばしたい、同じ目標を持った同級生たちと切磋琢磨させたいと思っても経済的な問題をクリアしないと通学は難しいものがあります。

しかし、文部科学省のデータからもわかるとおり、世帯年収が600万円未満の世帯も10%以上います。

特待生制度や奨学金や学費費助成制度を充実させている中学校も増え、こうした制度を活用すれば私立中学に通学することも夢ではありません。

しかし、学費無料といった資格を得るには学力が高いことが前提であることがほとんどです。熾烈な中学受験を勝ち抜いた中で成績上位となるには、ノー塾の場合は天才的な能力がないと条件をクリアすることは難しい面があります。