魅力的な学校の教育方針に潜む教育費
魅力的な教育方針を掲げる私立中学。子どものいる家庭であれば「通わせてみたい」と考えるのは当然ですが、やはり大きな壁となるのが教育費です。
人気のある私立中学は志願者が殺到し、そこから合格を勝ち取るには学力が必要となります。
全員が希望する中学に合格するとは限らない中学受験ですが、「合格」を引き寄せるには塾通いが常識になっています。
文部科学省が発表した「平成30年度子供の学習費調査」の「世帯の年間収入段階別、項目別経費の構成比」によると、私立中学校に通う生徒の世帯年収の割合は以下の通りです。
- 400万円未満:3.9%
- 400万円~599万円:7.2%
- 600万円~799万円:16.8%
- 800万円~999万円:19.8%
- 1000万円~1199万円:16.8%
- 1200万円以上:35.5%
800万円以上が72.1%、さらに1000万円以上の世帯は52.3%と過半数を占めています。そして、私立中学に通う子のボリュームゾーンは世帯年収1200万円以上になっています。
中学受験に臨むための通塾代、そしていざ通い始めてみて必要となる入学金や授業料、通学での交通費や学校によっては施設費も発生します。
私立中学を目指すとなると経済力があった方が断然有利だということは、上記のデータからも明らかです。