「男は外で働く」「女は家庭を管理する」という考え方は古い?
まずは、独立行政法人労働政策研究・研修機構が2022年に公表している「専業主婦世帯と共働き世帯の推移」を見てみましょう。
1980年から2021年にかけて共働き世帯はほぼ右肩上がりの一方で、専業主婦世帯は減少傾向にあります。
1980年代初頭において共働き世帯は600万世帯弱でした。共働き世帯の数は年々上昇傾向にあり、2021年には1247万世帯になりました。現代における共働き世帯は、1980年初頭の約2倍です。
一方で、専業主婦世帯は1980年初頭には約1100万世帯ですが、2021年には566万世帯にまで減少しています。
同調査から、現代において女性が専業主婦として家庭におさまるという価値観を一般化することは難しいといえます。
以下、女性たちの置かれた状況を踏まえながら、女性が働く理由を考えていきましょう。