3. 60代の貯蓄の格差はどれくらいか
ここからは別の資料になりますが、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」を参考に、60代の貯蓄分布と平均貯蓄額を確認しましょう。
3.1 60代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:2427万円
- 中央値:810万円
※「平均」は一部の大きな数字に引っ張られる傾向があるため、より実態に近い中央値を参考にしましょう。
実態に近い中央値は875万円。平均値は2000万円以上ですが、一部の富裕層が全体を押し上げているとみられます。
3.2 保有額ごとの人数割合
- 金融資産非保有:19.0%
- 100万円未満:6.4%
- 100~200万円未満:4.8%
- 200~300万円未満:3.4%
- 300~400万円未満:3.3%
- 400~500万円未満:2.6%
- 500~700万円未満:5.9%
- 700~1000万円未満:5.3%
- 1000~1500万円未満:8.4%
- 1500~2000万円未満:6.0%
- 2000~3000万円未満:9.6%
- 3000万円以上:22.8%
- 無回答:2.6%
貯蓄「ゼロ」「3000万円以上」がともに約2割ということがわかります。貯蓄の額に大きな格差が見て取れますね。