1. 「高齢者は裕福」は本当か?年代別の貯蓄と負債の関係

同じく総務省統計局の資料から、「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」をみてみましょう。

世帯主の年齢階級別にみた貯蓄と負債の関係は以下のとおりです。

  • 〈40歳未満〉貯蓄現在高726万円-負債現在高1366万円=純貯蓄-640万円
  • 〈40~49歳〉貯蓄現在高1134万円-負債現在高1172万円=純貯蓄-38万円
  • 〈50~59歳〉貯蓄現在高1846万円-負債現在高692万円=純貯蓄+1154万円
  • 〈60~69歳〉貯蓄現在高2537万円―負債現在高214万円=純貯蓄+2323万円
  • 〈70歳以上〉貯蓄現在高2318万円-負債現在高86万円=純貯蓄+2232万円

負債にはいわゆる借金以外に住宅ローンや奨学金なども含まれるため、年齢が若いほど負債現在高は高くなりやすいものです。

そのためある程度の貯金はあっても負債と相殺すると赤字という状態になり、50歳以上になって貯蓄が負債を上回った黒字の状態へと反転しています。

60代以上は平均で2000万円超の資産を有していることになり、高齢者に資産が集中していることには頷けますが65歳以上の無職世帯は本当にそれだけの資産をもっているのでしょうか。