4. 不動産投資「想定利回りと現行利回り」も重要

さらにこの利回りの種類で知っておきたいのが、想定利回りと現行利回りです。

想定利回りとは、その物件が満室状態で得られる家賃収入の利回りです。

一方の現行利回りは現在の入居状態で計算します。例えば10室あるうち7室が埋まっているなら、その7室分の家賃収入で計算した利回りになります。

不動産投資物件の広告に掲載される利回りは、前者の満室状態で計算する想定利回りが一般的です。

現実的な利回りとは異なることもあるため、できる限り想定利回りで物件購入を検討したいところです。こちらも物件ごとに現行利回りを、直接管理会社に確認するようにしましょう。

5. 不動産投資「利回りが高く価格は安い」物件は注意

投資物件選びでは、できるだけ高い利回りの物件を探せば良いかと言うとそうとも限りません。

周辺の相場より利回りが高い場合は、家賃は平均的で価格が安いというケースもあります。そうした物件は建物や立地などに、安くしないと売れない理由があるかもしれないのです。

例えば同じ地域に、月10万円の家賃で年間収入が同じ120万円、物件価格が3000万円と2000万円の2つの物件があったとします。3000万円の物件の利回りは、120万円÷3000万円=4%です。一方の2000万円の物件は120万円÷2000万円=6%であり、価格が安く高利回りということになります。

しかしそういった物件は建物の劣化が激しかったり、周囲に大きな音やにおいを出す施設があったりと、何か欠点が隠れているかもしれません。すぐに購入を判断せず、物件の状態や周囲の環境をじっくり調べ慎重に判断した方が良いでしょう。