2. 不動産投資「実質利回り」は経費も考慮
もう一つの実質利回りは、年間の家賃収入から諸経費を差し引き投資元本で割ります。
- 実質利回り(%)=(年間家賃収入-諸経費)÷投資元本×100
この実質利回りは諸経費を考慮しているため、より現実的な不動産投資の指標になると言われています。この諸経費には主に固定資産税や、修繕費管理費などが含まれます。
3. 不動産投資「平均利回り」は参考にならない
ではこの利回りの平均はどれくらいなのでしょうか。投資用不動産物件の情報を扱う「健美家」の資料によると、全国平均の表面利回りは下の表のようになっています。
さらに実質利回りの平均も気になるところですが、ネット上では4%や6%など情報の出所によってかなり差があります。それもそのはずで実質利回りで計算する諸経費は、物件ごとで大きく変わるからです。
例えば修繕費は築年数が古いほど高額になり、家賃収入から差し引く割合が大きくなります。また土地の固定資産税も都心と地方の差が大きく、実質利回りの平均を知ってもあまり物件選びの参考になりません。
そのため実際の物件購入では、その建物ごとの実質利回りを管理会社に確認した方が間違いないでしょう。