繰り上げ返済と住宅ローン控除はどっちが得なのか
繰り上げ返済と住宅ローン控除のどちらがお得になるかは、借入の金利によって異なります。
住宅ローン控除とは、年末時点の住宅ローン残高または住宅取得対価のうち、いずれか少ない方の金額に対して、所定の割合を所得税や住民税から控除する制度です。
所定の割合は、2021年までは1%、2022年以降は0.7%です。本記事の解説では1%を基準としております。
住宅ローン控除をフルに活用する場合、控除期間中に繰り上げ返済すると控除される金額も少なくなります。よって、住宅ローン控除の期間が終了した後に繰り上げ返済するのが一般的です。
ただし借入の金利が1%以上の場合は、繰り上げ返済で利息を減らした方がお得になる可能性があります。
単純に借入金利が高いと、住宅ローン控除の減税額より利息の支払額が大きくなります。控除率1%より借入金利が高い時は、繰り上げ返済を検討しましょう。