日経平均株価がレンジ内でもみ合い、資産運用のパフォーマンスに満足していない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

資産運用・貯蓄の話ではよく、ローンの返済もトピックとして登場します。

とりわけ、住宅ローンは多くの人が活用しているので、住宅ローンの返済に関心のある方は多いのではないでしょうか。

今回は、LIMOで過去配信した「60歳の住宅ローン残高はいくら?定年後もローンが残る家庭の老後資金」から住宅ローン返済における救済策を振り返ったうえで、老後の返済が苦しくならないよう、貯蓄のコツについても最後に紹介します。

1. 老後にお金が突然なくなった時の救済策

年金生活で住宅ローンの返済を続けることは大きな負担でもあります。

しかし、老後に突然お金が必要になるケースもあるでしょう。

そのようなときは、自宅(=不動産)を活用して老後資金を確保することができます。

十分な貯金などがない場合、自宅を担保とした借り入れを行うことができるのです。

ただし、住宅ローンの残債が減っていることが条件となることもあるので、まずは自分の住宅ローンの状況を整理・確認してみましょう。

1.1 不動産担保ローン

不動産を担保に借入をするローンです。

無担保ローンよりも金利が低く長期の借入が可能ですが、万が一返済不可能となった場合は自宅を失うリスクがあります。

また、事務手数料や不動産鑑定費用などの費用が数十万かかり、融資の実行までに1週間程度の期間が必要です。

1.2 リバースモーゲージ

自宅を担保に借入をする高齢者向けのローンで、債務者の死亡後に自宅を売却し、元本を返済する仕組みです。

子どもなどに家を残す必要がない場合に適しており、資金を調達しながら住み続けることができます。

融資枠内で一括・または定期的に融資を受け、返済は利息だけと負担は軽いですが、長生きした場合は存命中に融資限度に達してしまったり、金利の上昇で返済額が膨らんでしまったりするリスクもあります。

また、土地の評価額などで融資がされない場合もあるので注意が必要です。

2. 返済額が大きく毎月の負担が苦しい時の救済策

老後に住宅ローンの返済が難しくなった場合は、毎月の負担を減らすために返済額を抑える方法を検討することが大切です。

また、なんらかの事情で完済の見通しが立たなくなったときも以下のサービスを利用し、生活を立て直すこともできるはずです。

2.1 リ・バース60

対象年齢満60歳以上の高齢者向け住宅ローンで、年金収入のみの方でも利用可能です。

通常の住宅ローンとは違い、毎月利息分のみ支払うので負担が軽くなるのが特徴です。

元金は債務者が亡くなったときに現金で一括返済するか、不動産を売却して返済するかを選べます。

2.2 リースバック

不動産売買と賃貸借契約が一体となった契約のことで、自宅を売却後も家賃を払うことで同じ家に住み続けることができます。

資金繰りが苦しくなると自宅の売却を検討する方も多いですが、引っ越しは避けたいという人にもおすすめです。

しかし、売却価格は市場価格よりも安くなる傾向にあります。

3. 老後に向けた投資・資産運用

住宅ローンの返済とセットで考えたいのが、貯蓄計画です。

返済が苦しくならないために、早くから貯蓄をしっかり実践することも重要です。

ここで、貯蓄をうまく進めるポイントを2つ紹介します。

3.1 世界株式への投資

投資するうえでまず考えたいのは、「その資産に成長性はあるか?」という点です。

一般的には、成長性の高い資産はリスクも同様に高くなりますが、それでも高いリターンを狙うのであれば、そのリスクを取ることが重要となってきます。

先進国は経済成長が熟しつつある一方、新興国も含めた「世界株式」というくくりでは、より高い成長性が期待できるでしょう。

3.2 長期積立による長期運用

次に重要なのが、「長期・積立・分散」です。

金融商品の価格は日々変動しますので、大きな金額で一括で買うと、値下がりした際に大きな損を計上してしまう可能性があります。

一方、定期的に積立投資する場合は、価格が高い時には少量、価格が低い時には多量に買い付けます。

取得するタイミングを分散させることで購入単価が均され、値動きの影響を受けにくくなります。

4. まとめにかえて

日経平均のパフォーマンスが冴えないと、確かに不安に感じることもあるでしょう。

しかし、貯蓄は長期戦です。

住宅ローンの返済と併せて、計画的に実践していきましょう。

参考資料

石津 大希