2022年は年金の仕組み(※編集部注)が大きく変わります。まだまだ先と思える老後ですが、今の暮らしが将来と密接に関わっていることは間違いありません。
「老後格差」なる言葉もありますが、少なからず現役時代のお金事情が老後に影響していくでしょう。
老後の暮らしを考えることは、現在の家計を考えるきっかけにもなります。「老後にお金が足りない」という事態にならないよう、今からできることを始めてみましょう。
その第一歩として、現在60代の「貯蓄がある人」「貯蓄がない人」の実情をさぐってみます。
【※参考記事】厚生年金「ひと月25万円以上」受給する人の割合は?
60代世帯の貯蓄平均・中央値は?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」を参考に、今の60代世帯の貯蓄額を見てみましょう。
60歳代・二人以上世帯の「金融資産保有額」
(※金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:1745万円
- 中央値:875万円
金融資産非保有(貯蓄ゼロ)世帯は18.3%。約2割が貯蓄なしという結果にも驚きですが、貯蓄が3000万円以上の世帯が同様に約2割いる現状も見過ごせません。
貯蓄額だけでみれば、老後の格差が如実に表れていますね。