公務員の退職金は高いのか?

民間企業の退職金も約2000万円と言われているので、一見すれば公務員が高いとは言い切れません。公務員の退職金給付水準は、官民均衡を基本としています。つまり民間企業の退職金や企業年金などの実態調査を踏まえ、水準を合わせるようにしているのです。

しかし、民間企業は不況の煽りをダイレクトに受けるのに比べ、公務員の水準見直しがされるのはおおむね5年に1度。すぐに連携されない実態をくみ取ると、やはり公務員の水準はやや高めで安定していると言えるでしょう。

実際、2000万円以上の退職金を受け取っている国家公務員は58%(うち行政職俸給表(一)適用者は86%)と、半数以上が高額な退職金を受給していることがわかります。

自分でも老後の備えを

公務員の退職金について見ていきました。安定しているイメージのある公務員、確かに定年まで勤め上げれば退職金2000万円も現実味を帯びてきそうです。

一方で、退職金だけで老後を過ごせるかといえば、それはまた別のお話になります。年金や退職金は今後下がる可能性もありますし、退職後の収入はどうしても不安定になりがちです。退職金だけに頼らず、自分で資産づくりをする努力は公務員でも民間勤めでも変わらず必要だと言えるでしょう。

コツコツ貯金をするのも一つですが、退職まで20年ほど余裕があるのなら、資産運用を検討してみてもいいでしょう。長期の運用はリスクも抑えられるので、一度考えてみてはいかがでしょうか。

関連記事

参考資料

LIMO編集部