最近、コロナ禍による将来不安から投資に興味を持つ人が増えていますが、若い方だけでなく、50代、60代で不動産投資を始めたいという方も多くなってきているように思います。
前回の記事『50代、60代が「絶対にやってはいけない」不動産投資3選』では、50代、60代は若い人と同じような「リスクを取った不動産投資」は避けるべき、ということをお話ししました。
では、50代、60代の方は不動産投資を始められないのか?というと、そんなことはありません。50代、60代であっても、狙うべき物件や目指すべきリターンをしっかり定めてから投資をすれば、成果を出すことは十分可能です。
そこで今回は、50代、60代が手を出しても良い不動産投資とはどのようなものか、具体的に解説したいと思います。
月30万円のキャッシュフローを目指す不動産投資
私が運営するウラケン不動産は幅広い年代の方にご視聴いただいていますが、50代、60代の方も4割近くいらっしゃいます。その50代、60代が手を出しても良い不動産投資を考える上で、まずは不動産投資の目的について考えてみましょう。
50代、60代の方にとって、不動産投資を始める目的は「老後の年金の足しにしたい」というのが一番ではないでしょうか。では、毎月いくらのキャッシュフローがあれば年金の足しになるのか、具体的に考えてみたいと思います。
まず、厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額は15万円弱です。慎ましい生活を続けるのであればこれで生活費はギリギリ賄えるかもしれませんが、豊かな老後生活を送ることは難しいでしょう。
多くの方は、豊かな老後生活を送るために退職金やそれまでの貯蓄を切り崩しながら過ごすことになると思いますが、退職金制度のない中小企業勤務だった方などは、ゆとりある生活のためには年金以外からの副収入を得ることも必要になるでしょう。
では、具体的にあといくらの副収入があれば、不安のない老後を送ることができるでしょうか。