バラの剪定

通気性を確保するため、樹形を綺麗に整えるため、花を美しく咲かせるため、バラの剪定はとても大切です。

春の花が咲き終わったら、花がら切りを行いましょう。しっかりとした5枚葉のある部分の上で切るようにします。花がいつまでもついている状況だと株も消耗します。2番花、3番花がつきやすくなるので、開花後の花の処理は忘れずおこないましょう。

秋の花は花首を切る程度で大丈夫です。

9月上旬ごろには夏剪定を行います。外側についている芽の上で弱剪定します。カットの目安は枝の3分の1程度を目安にしましょう。つるバラには必要ありません。

1月上旬~2月下旬には冬剪定を行います。外芽の上でカットする夏剪定とほぼ同じです。枯れ枝や軟弱な枝も整理してしまいましょう。内側に向いている枝も風通しが悪くなる原因なのでカットしておきます。

丈夫で元気に過ごせた苗は、冬の剪定で思い切ってカットしてしまっても大丈夫です。半分~3分の1程度に剪定するようにします。病気にかかったり、元気がなかった苗は弱めの剪定か枯れ枝を整理する程度ににしておきましょう。

半分くらいに剪定する弱剪定だと早めに開花して花数が多くなりやすく、3分の1くらいに深く強剪定した場合は、花数は減りますが大きな花が咲きやすくなります。

枝をバッサリと切る作業は慣れないうちは心配になりますが、剪定後、丈夫なバラは寒い時期から芽を出し、春先には多くの枝が伸びて葉を茂らせるようになります。

キレイに樹形を整え、新しい枝から出る花を楽しむためですので、剪定は必ずおこないましょう。

バラの植え替え

鉢植えの場合は冬剪定の時期、1月~2月に植え替えをして土を替えましょう。土中に病害虫が潜んでいて、バラを枯らす可能性があります。できれば毎年おこないたいものです。

ただ、寒風の中での毎年の土替えは相当大変な作業です。毎年が無理なら、2年に1度は土替えをおこないましょう。やり方は植え付けと同じです。

まとめにかえて

お世話が多いバラ栽培ですが、ポイントを押さえて世話をすればバラは難しくありません。年月を重ねるごとに作業にも慣れてくることでしょう。

近年は病害虫に強く、丈夫なバラも多く作出されているので、初心者でも気軽にバラ栽培を楽しめます。

上手に育てれば毎年美しい花が咲くので、切り花にしてお部屋に飾ってもステキですよ。ぜひバラの魅力を存分に味わってみてください。

参考資料

京成バラ園株式会社「バラの育て方」

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大城 望