庭植えの場合
庭植えの場合、穴を掘って肥料を入れてから植えるので少し作業が大変ですが、地植えにすると丈夫に大きく育ち、お世話がラクになります。

つるバラなど、品種によっては2メートル以上に成長することもあるので、大きく成長すると大変見ごたえのあるバラになるでしょう。

【1】直径40~50センチ、深さ40~50センチの穴を掘ります。穴を掘ったら乾燥牛糞5リットルとバラ用肥料200~300グラムを入れます。
【2】掘り上げた土を少し戻し、先に入れた乾燥牛糞とバラ用肥料とよく混ぜます。
【3】残りの土を穴の中に戻し、苗を置いた時に接ぎ木部分が地表に出るように調節します。
【4】根鉢を崩さず苗を穴の中心に置いてください。根に肥料が直接触れないようにします。
【5】庭土を穴に戻し、苗が固定されるよう植え付けます。ウォータースペースを2~3センチほど残して土を入れましょう。
【6】根と土がしっかりとなじむようたっぷりと水をあげます。

ベランダで鉢植えにしたつるバラ(LIMO編集部)

バラの管理方法

バラの水やり

乾燥しすぎても、常に湿っている状態も、バラの枯れる原因になってしまいます。

理想のタイミングは、土の表面が乾いているときに鉢底から水があふれだすくらいたっぷりと水をあげること。午前中か夕方に、バラの株もとへ水を注ぐように水やりをします。夏の乾燥が激しい時期は朝夕の水やりも検討してください。

地植えの場合は、基本的に水やりの必要はありません。バラの様子をよく観察し、乾燥が続くような時は水やりをします。

バラの肥料の施し方

バラは他の植物と比べても肥料を多く必要とする植物。肥料を好む性質から「肥料食い」とも呼ばれます。バラには、バラ専用肥料がおすすめです。

しかし、肥料をあげすぎはバラを枯らす原因となってしまいます。肥料は月に1度を目安に液体肥料を施肥するのがおすすめです。バラに元気がないなと感じた時は、肥料ではなく活性剤をあげましょう。

バラの病害虫対策

バラがかかりやすい病気をいくつか挙げると、葉に黒いシミができる黒点病、葉に白いカビが生えるうどんこ病など、害虫ではカイガラムシなどです。ホームセンターや園芸店に、それぞれの駆除に適した薬剤が揃うので適宜散布して害虫を駆除しましょう。

いちばんの病害虫対策は、風通しの良い環境で育てることです。病害虫の被害が発生するのは、剪定忘れや近くに植えすぎるなどが災いして、過湿になってしまうのが原因です。梅雨や長雨の時期は、特に気を付けましょう。

黒点病は、土中のカビが原因で葉にシミができる病気です。株もとにわらやバークチップなどのマルチング材を敷くことで土の跳ね返りを防ぐことができるので、黒点病を予防できます。

病気や害虫からバラを守るには日々の観察が大切です。異常を見つけたらすぐに対処しましょう。