バラの育て方

バラに適した栽培環境

バラ栽培の重要なポイントであるバラを育てる場所。押さえておきたいポイントについて解説します。

日当たり
バラは日当たりの良い場所を好むため、十分に日照を確保できる場所で育てましょう。日当たりが悪い場所で育てる場合は、できるだけ丈夫な品種を選びます。耐陰性がある品種をおすすめします。

夏の強烈な日差しは苦手です。真昼に直射日光が照りつけるような場所は軒下などに移動させて管理します。

2~3時間程しか日照を確保できない場合は、鉢植えにすれば、移動が大変ですが適宜移動させて育てることは可能です。

風通し
風通しが良く、強風には当たらない場所を選びましょう。風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなります。強風は乾燥のしやすさから葉や株に傷がつきやすいため、そこから病害虫が発生する恐れがあるので注意しましょう。

株間隔
バラは隣との株間隔を5センチ以上開けて育てましょう。健康な生育のための風通しを確保し、バラのお世話や作業をしやすくするための間隔です。スペースの確保が難しい場合は、前後にずらすなど工夫して下さい。

鉢植えの置き場所
コンクリートの上に直置きはしないでください。照り返しを受け急激に乾燥したり、高温になりやすいため根が傷みます。下に板やレンガを敷いて高さをつけ、照り返しを防ぎましょう。

ハイブリッドティーのジュリア(LIMO編集部)

バラの植え付け

それではバラの植え付けです。大苗は真冬を避けた秋から春の間に、新苗は春から初夏の間の時期に行います。

鉢植えの場合
バラは鉢植えでもキレイに育ちます。鉢植えで育てる場合は、ひと回りか、ふた回りほど大きな鉢に植え付けましょう。つるバラの場合は、10号くらいの大きな鉢がおすすめです。土はバラ専用の培養土を使うと良いでしょう。

【1】鉢を用意し、底穴に鉢底ネットを敷いたあと鉢底石を敷き詰める。
【2】鉢の3分の1~半分ほど土を入れる。
【3】根鉢は崩さず、苗を鉢の中心部に置く。
【4】ウォータースペースを2~3センチほど確保し、土を入れる。新苗の場合は接ぎ木部分が地表に出るよう、位置を調整しながら植える。
【5】鉢底からあふれ出すくらいまで水をたっぷりとあげる。