妻も厚生年金に加入する

独身者は男性も女性も厚生年金に加入しましょう。正社員になれればほぼ自動的に厚生年金に加入することになりますが、パート等であっても一定の条件を満たせば厚生年金に加入することができます。

加入する方が加入しないよりも老後に受け取れる年金が多いので、ぜひ。ちなみに、支払う年金保険料も、厚生年金に加入する方が安くなる場合が多いです。厚生年金の保険料の方が高いのですが、こちらは半分を勤務先が負担してくれる一方で、厚生年金に加入しないと国民年金の保険料を全額自分で支払う必要があるからです。

自営業者の妻は、夫とともに家業を盛り立てていく場合はともかく、外に働きに出る場合には、厚生年金に加入できるような働き方をしましょう。

問題は、サラリーマンの専業主婦(サラリーウーマンの専業主夫を含む、以下同様)です。サラリーマンの専業主婦は優遇されていて、公的年金の保険料の支払い義務がないのですが(拙稿『サラリーマンの「専業主婦優遇」年金保険料は不公平なので廃止しよう』ご参照)、一定以上働いて厚生年金に加入すると保険料の支払い義務が生じるからです。

それでもやはり厚生年金に加入するべきだと筆者は考えています。それは、老後の生活が安定するからです。

公的年金は、どれだけ長生きしても支払ってもらえますし、インフレが来れば原則としてその分だけ受取額が増えるという、老後資金の大変頼もしい味方になります。平均寿命まで生きれば支払った保険料は回収できる計算なので、ぜひ。

固定金利で住宅ローンを借りる

持ち家か借家か、という論争がありますが、筆者は持ち家をお勧めします。理由は2つ。第一は、老後に借家に住むのは「長生きとインフレのリスク」が大きくなりすぎるので、定年までに家を持つ必要があることです。