これを先程の計算式に当てはめてみると、老後必要額は約5600万円にも膨れ上がり、退職金と年金だけでは老後の資金は底をついてしまう可能性があります。
どのような老後生活を送りたいかは人によって異なります。
年金制度だけに頼るのではなく、自分なりに老後の準備を進めておいた方が、安定した老後生活を送れると言ってよいでしょう。
まとめにかえて
老後対策と言われても、なかなか最初の一歩が踏み出せない人も多いと思います。
老後の資金対策としては、「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」を、まずは検討してみるのも良いかもしれません。
どのような制度でもメリットとデメリットはありますから、人生計画やライフスタイルによって適切な対策を選ぶことが大切です。
お金の心配事は人それぞれですから、様々な知識と経験を兼ね備えた専門家に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 日本年金機構「年金の繰上げ受給」
- 日本年金機構「老齢基礎年金の繰上げ受給」
- 日本年金機構「老齢厚生年金の繰上げ受給」
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(令和2年12月)
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ第21回(厚生労働省提出資料)」
- 厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」4 退職給付(一時金・年金)
- 公益財団法人生命保険文化センター〈「生活保障に関する調査」/令和元年度〉
- 熊谷良子「国民年金・厚生年金「繰上げ受給」している人は多いのか」(LIMO)
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マネイロ「資産運用はじめてガイド」
佐藤 雄基