眼科医と企業が行ったアンケート結果(対象:全国の20~69歳一般男女[関連職業は除く]、合計1000人)によると、コロナ禍で学校や職場でモニターを見る時間が長くなり「視力低下」や「ドライアイ」に悩む人が増え、NHKなどのメディアも「テレワーク病」として報じ始めています。

じつは、これらを放置すると大きなトラブルにつながる可能性が高いそうです。そこで、拙著『手のひらマッサージで目の不調がスッキリ整う 眼圧リセット』をもとに、薬も道具も使わない、自宅でできるセルフケアの方法を解説したいと思います。

皆さんは最近、「目の周りにクマがよくできるなあ」と感じたことはありませんか? あるいは、老け顔になってきたと感じることはありませんか?

オンラインでのビデオ通話などをする機会が増え、思っていたよりも自分の顔に若さや張りがなくなっていると感じて、ショックを受ける人も多いそうです。

私は骨格矯正を専門にしている身として、目の下のクマや老け顔の原因が「眼窩(がんか)のくぼみ方」にあることに気付いています。

眼窩というのは、頭蓋骨にある「眼球を入れるポケット」だと思ってください。大小7枚の骨がパズルのように組み合わさってできています。

眼窩のしくみ

イラスト:いだりえ

目のクマの正体は「骨のゆがみ」にあった

高齢になると、一重だったまぶたが二重になり、さらに目もくぼんでいく方がいらっしゃいます。皆さん、お肌の張りや筋肉の老化のせいだとあきらめていますが、じつは頭蓋骨がかたくなってこわばることで、眼窩がくぼんでしまっているケースも多いのです。