都会はお金持ちが多く、地方はのんびりしている……そのようなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。しかし、地域によって一体どのくらい貯蓄に差があるのかも気になるところです。

今回は総務省の「家計調査」を元に都道府県別の平均貯蓄額をランキング形式でご紹介。貯蓄が得意な都道府県の特徴などを探ります。

都道府県別・平均貯蓄額ランキング

それでは、総務省の「家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯2020年4~6月期」(都市階級・地方・都道府県庁所在市別)より、都道府県別の平均貯蓄額のランキングを発表します。

※全国平均/貯蓄額1,748万円(負債額590万円/年間収入637万円)

貯蓄額が同じ都道府県は、負債額の少ない方からランキングしています。全国平均の1,748万円を越えているのは19位の茨城県まででした。

1位の東京都2,378万円と47位の沖縄県625万円の差はなんと1,753万円。年収を見比べてみても、東京都の804万円に対し沖縄県は444万円と、およそ2倍の開きがあることが分かります。

確かに、比較的年収の高い都道府県が上位に並んでいるようにみえますが、一概にそうともいえない様子もうかがえます。愛媛県は年収709万円と平均より高いのですが、貯蓄額は984万円で45位。さらに負債額も854万円あり、貯蓄から負債を差し引いた純貯蓄額は130万円しかありません。純貯蓄額で比較すると、沖縄県(貯蓄額625万円・負債159万円)の純貯蓄466万円を下回ってしまうのです。